接客業なので、装置が目立つのがとても心配です。
仕事に影響は出ませんか?

「矯正装置を付けると人から嫌われたり、信用されないんじゃないか」
「これから結婚したいのに、装置を付けてたら、婚期が遅れるんじゃないか」
「接客業なので、装置が目立つのがとても心配です」


大人の方で、特に30代以降の方は、このようなことを、心配しているようです。
「矯正治療は子供が付けるもの」と間違えた認識を持っている方が日本ではまだまだ多いのが現実でしょう。
矯正装置が仕事の結果にも影響を与える可能性もありますから、心配になる気持ちは、とてもよく分かります。

以前40代男性の矯正治療で、興味深いことがありました。
私のような男性の目から見ても、お洒落に気を使う、なかなかハンサムな男性かと思いました。
その方はビジネスで、多くの方の前で話をしなければならなかったそうです。
その方が初めて来院されたのは、初夏で天気のいい日でした。

「先生、矯正装置が目立って気になるから、裏側から装置を付けたいんだけど、どうですか?」
大人の方からは、ほとんどの方から同じ質問を受けますので、表側と裏側の装置の利点欠点や、裏側の装置は金額も高くなることと、しゃべりづらいなどの不快感も大きいことを説明いたしました。

「矯正装置が目立ってしまうということは、ほぼ全員の方が心配します。しかし眼鏡のようなものと考えてください。」

「確かに自分では眼鏡をかけることを嫌がる方もいると思いますが、眼鏡をかけてる方を見て、この人は失礼だとか、信用できないとは思いませんよね?むしろ眼鏡をかけてる方が、真面目に見えたり、おしゃれに見えたりすることもあります。それと同じですよ。」
「自分のことは気になってしまうことでも、他人はあまり気にしないものです。」
と私は説明しました。
「正直、表側の装置は気になるけど、なんとか我慢して治療を開始しますから、早く装置を付けてください。」
大人で男性の方は、このように一度決断すると、早く装置を付けたい気持ちになるようですが、治療には順序があり、すぐには装置を付けることは出来ませんでしたが、数ヵ月後に表側から矯正治療を始めることになりました。


装置を付けた直後は、
「違和感はすごいけど、思っていたほどは目立たない。」とお話されていました。

その男性は数ヵ月後に、予想外のことをいいました。
「先生。矯正装置を付けていると、評判良いんですよ。外国の方にね」
「日本人は、歯のケアをあまりしないけど、矯正装置を付けてるだけで、歯のケアに気を配ってることの証明にもなるし、何よりも、大切なことにお金をかけているということで、信頼されるようになりました」
「日本の男性は歯が汚いのに、あなたが歯並びを治しているのは素敵って言われました」
装置を付けた歯で、もちろん笑顔でお話されていました。

2年間ほどの矯正治療期間を終え、装置を外した後は、歯を白くする「ホワイトニング」を行い、さらに清潔感のある笑顔になりましたが、残念なことに、その男性は、こんなことを口にしました。
「先生。矯正装置が付いていた時の方が、女性に評判良かったから、また付けたいんだけどなぁ」
その男性からは、香水の良い香りが漂ってきました。
もちろん私は、そのご依頼を断ったことは言うまでもありません。

正直なところ、矯正装置を付けていた方が良かったという方は、珍しいことですし、個人の感じ方や考え方でもあります。

しかし、自分自身の矯正装置は嫌でも、他の人からは
「歯並びを治してるんだ。素敵だね、頑張ってね。」
「私も歯並びを治したい・・」

など、嫌がられることはなく、むしろ良い評価をいただくことの方が多いと、自信を持っていうことが出来ます。

大きな声では言えないのですが、女性の方で矯正装置を付けてから結婚相手を見つけた方も、数名ですがいらっしゃいます。

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